この世界の片隅に
最近、話題になる邦画ってアニメばかり。
『この世界の片隅に』を観てきた。
感動した。
涙をこらえるので必死だった。
でも、果たして泣けて感動できる=いい映画、なのか。
私はこの映画をいい映画だとは思わない。
私はちょっと、狙いすぎ、と思った。
騒動の渦中にある、のんちゃんの声。
コトリンゴちゃんの音楽。
ジブリっぽい人物。
あまりにも、あまりにもじゃないか。
一言で言って、
あざとい。
なにやら、『ソトコト』でも読んでいるような気分になる。
この映画はクラウドファンディングで作られたんだそうだ。
エンドロールで『投資者』たちの名前が延々と映し出されるスクリーンを眺めながら、
お尻の辺りがムズムズしてくる。
居心地が悪い。
日曜日の教会に招かれたみたいな気分になってくる。
で、最後の最後に、この映画の醜悪さを象徴するようなものがスクリーンに...
これは言わないでおこう。観てください。
一箇所だけ、コトリンゴちゃんの歌う『隣組』が流れたとこが良かった。
あの漂うような、切なく、幼い声で歌われた『隣組』は、
ド・ド・ドリフの.... の能天気な替え歌の存在を押しのけ、
不気味で、恐ろしい歌に聴こえた。
のんちゃんとすずちゃんを悲しませるものの正体、
みたいに聴こえて。。。